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8、とりえ。


自分の中に、自分を反省する自意識が無い以上、それは他人に求められるのである。自分よりも下の者としての「よそ者」と、自分よりも「上の者」の間に自分を割り込ませて、そうやって自分の居場所と身の保全を図るのである。

そうして自分は「自分たち」という仲間の一員であることが許されるのである。自分が認められ、自分の立場と自意識が与えられるのである。

そうするしかないのである。選択枝などないのである。そしてこれが自分の自意識で、自分の考えであると勘違いしているのである。そうした、群れて迎合するだけが取り柄の人間なのである。

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