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3、思い込み。


つまり、自分を取り巻く上下の人間関係の存在でもって、自分の立場を守って行くのである。また、このような上下の人間関係がないと生きて行けない、そうした人間なのである。

要するに自分自身の考えや、自分の自意識というのがどこにもない、そうした人間なのである。自分の心情や感情というのが、自分の経験や記憶に基づいたものではなく、自分の中からの自分自身の信条がないのである。もともとそんなものを持ち合わせていないのである。自分の中に、自分の自意識というのが存在しないのである。 

それは他人から与えられた「感情」でしかないのである。それは自分の感情などではないのである。ただそう思い込み、思い込まねばならず、思い込まされているだけの感情なのである。

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