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4、群れる。


自分が、ただ他人からそそのかされて、そうだと思い込んでいるだけの、中身がカラッポの感情に過ぎないのである。だからまた、この感情自体がころころと落ち着きがなく変わり続けるのである。

自分に自律した精神を欠いている以上、それは仕方のないことなのである。そうして群れて・媚びて・迎合するのである。それ以外にないのである。内容の如何(いかん)にかかわらず群れるのである。

そしてこの「群れる」ということが自分の存在理由になっているのである。自分というのが存在せず、このような集団主義の世界に自己の自意識を見い出しているのである。そしてまた、このような集団の中にしか自分を感じられなくなっているのである。

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