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7、カタチなき精神。


それは、いまだ感情になる前の情緒の営みなのであって、これが感情となって、様々にすがたカタチを変えて現れてくるのである。そうして不意に一瞬、自分を見失ってしまうのである。

それがいったい何なのか自分でも分からず、感情が、それを情緒に問い合わせているのである。このようにして、この得体の知れない情緒を、私たちは様々な感情を通して表現してきたのである。

しかしそれはたんに、目に見える現実のカタチとしてだけでなく、また、そうした直接的な感覚だけでなく、むしろ直観的で観念的な無意識のカタチとしても見てきたのである。無意識の観念の世界で現れては消えて行く、象徴やサインの世界として見てきたのである。

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