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まず、住む家を整え、食料獲得の仕掛けや方法を探し、計画して行く。つまり、だれが孤島に放り出されても、やることと出来ることは、たいてい似ているし、人間に許容される限られた範囲のことしか、何もなし得ないのである。 また、遺伝子も同じで、あらかじめそのような方向性としての個性や気質、あるいはまた、身体自身のカタチの条件として与えられている。そしてまた、それが機能するところの環境と条件によって、すでに制約され規定されているのである。 すなわち、適応にはあらかじめ選択枝が予定されているのである。このような遺伝子が持つ方向性と傾向、そしてその特性といったものは、それに見合う環境の条件なしには実現不可能なのである。「遺伝」とは、それが発現する環境の条件なしには、実現不可能な可能性に過ぎないのである。 |
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