index< 日誌 < av表情< 23-48情緒の世界1「祖先の記憶」p5 |
だから、顔の表情と感情とは本来別のものなのであるが、感情そのものは、この定形化された表情でしか自らを表現し得ない、ということなのである。そしてそこには、たいてい、自分でも意図しなかった無意識の世界が表現されているのである。 そしてこれが実際の感情とは別の、表情のカタチとして現れているのである。心の動きとしての感情と、その表現としての表情とは別のものなのである。しかしながら、感情は表情を通してのみ自らを表現し得るのである。 そしてこの表情といったものは、自分でも意図せざる、あるいは自分の意図に反してさえ現れる、自分自身の肉体の営みなのである。それは自分の意志などが介入する余地のないものなのである。 |