index< 日誌 < c信じるもの< 23-57「仕草の表情」p7



3、立場が求める正義。


それ以外に生きて行く方法がないのである。既存の特権層もそうであるし、またそれは、下層の底辺の人間にとっても、それ以外に上昇のチャンスがないのである。要するに、そうする以外にないのである。そして、常識とはこのことなのであって、これが秩序なのである。

たとえば親子兄弟の関係は、お互いが助け合い、信じ愛さなければ現実を生きて行けず、だからそれが当たり前で当然の、絶対的に正しいことのように思われているのである。しかしこれは誤解である。

それは自分とまわりの都合からそう思い込んでいるだけで、だからといって、それが正しいことかどうかというのは、まったく別のことなのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 < c信じるもの< 23-57「仕草の表情」p7