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2、衝動。


現実の状況というのが、いまだわからない以上、そうなるしかないのであるが、ただそれが不都合で危ういことらしいということだけは、おぼろげながら分かるし予知し得る段階なのである。

つまり、いまだ何かしらの感情として自覚することはできないけれども、それが自分にとって不都合であり、不快な出来事であるということだけは分かるのである。

それが未だ予感や直観のレベルに過ぎないけれども、しかしこれを私たちは情緒や直感的な衝動、本能などと言っているのではないだろうか。このような自分の中の肉体の、直感的で無意識の反射的な衝動といったものが、自分を支配して動かしている。

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