index< 日誌 < av表情< 23-66「とがりクチ(尖口)」p7



5、うなり声。


また、動物の場合は、この「とがりクチ」というのが、ブー、フー、ヒーなどといった威嚇の唸り声を随伴するものとして表現されている。そして人間の場合は、この唸り声による抗議に替えて、もの言わぬ、またはもの言えぬ抗議の表情となっていったのである。

しかし、もしも人間が動物のように言葉にならない「うめき声」を出したりすると、むしろ反対に意志の弱い、言葉の分からない、理性に欠ける人間とみなされ、だれからも相手にされなくなる。というわけで、この「とがりクチ」のクチビルだけが残ったのではないだろうか。

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