index< 日誌 < av表情< 23-66「とがりクチ(尖口)」p7 |
人間の感情や心理状態といったものは、これまで見てきたように、現実に生きている自分の身体の、カタチやその動きの中から始まっている。そしてそうした感覚が、自分で自分を他人のように思わせているのである。自分の中に、もう一人の他人のような自分を見ているのである。 自分が預かり知らない肉体の感覚が、それ自体で何かを感じていて、それへと自分を誘い、いざなってゆくのである。何かしらの言い知れぬ暗示や象徴の下で、それへと導いてゆくのである。そしてこの暗示とは、自己の肉体だけが持つ、無意識の記憶なのである。 それは自分自身の身体のカタチとその営みがそうなのであって、それはまた、果てしなく長い年月にわたる、種の進化の歴史の結果なのである。そしてまた、それが生み出した自分自身の身体のカタチと、その肉体のシステムがそうさせているのである。 |
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