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5、存在のカタチ。


たとえば何かに集中し緊張していれば、必然的に顔面の中心に向かって、すべての神経と表情筋が集中し緊張した顔つきになる。そしてこうしたことが、顔全体のシワや筋肉と血管の動き、そして様々な顔全体の表情として現れてくるのである。

つまり、顔面上の眉間に集中して、それへと向かって緊張が走っているのである。そしてこれが顔表面の、カタチと動きの傾向であり、方向なのである。

すなわち、何かしらのそれへと向かい、それを求め願い、導かれ、それへと突き進もうとしているのである。そしてこの「導かれ」るというのは、自分でもそうするしかないと意味でそうなのである。なぜなら、それが自分の肉体であって、自分でも、そのようにしかなれないからである。

それは、それこそが自分自身の生理や神経の反射作用、骨格構造やそのカタチであり、肉体内部の臓器の営みだからである。そしてこれこそが、自分自身の存在の仕方だからである。それ以外の生き方を知らず、許されず、それしかできないように出来ている、という意味でそうなのである。


戻る。                続く。

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