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3、可能性。


そうはいっても、それをカタチ作っている要素と素材は同じなのであって、その限りにおいて、表面的なカタチだけが変わるということなのである。だからまた、その変化の範囲が、表面的で形式的なものに限られるのである。

従って、このカタチの変化は目に見える物理的な形状を指しているのであるが、しかし、それが意味するのは、実際には、この見えるカタチがもつ現実的な機能の変化なのであって、そしてそれを求める自分自身の、ライフスタイルの変化のことなのである。

それは言い換えると、自分自身の身体内部の生理と神経の反射作用とそのリズムの変化であり、そしてそれがもたらす気質や気性の特性のことなのである。

自分自身の存在の仕方が、自分のカタチを求めているのである。そして、このような本人の中の要求が、自分自身の現実のカタチを作り出してきたのである。そしてこの要求とは、そうした自分の中の未知の可能性のことなのである。


戻る。                続く。

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