index< 日誌 <av表情<23-82「ふるえ」p3 |
震(ふる)えは、意志と行為の不一致がもたらす、混乱した状態を指している。 何らかの不意で突発的な脅威のために、どうしたらよいのか分からず恐れ慄(おのの)いている。すぐに行動しなければならないのであるが、どうしたらよいのか分からずに戸惑い、ためらい、当惑しているのである。 なおかつ、すぐにも行動しなければ自分が破壊されそうで、身体が瞬時の行動を要求しているのである。そうであるにも関わらず、しかしながら、意識が適切な指示を出せずにいて、身体だけが、身体だけで何かしらの行為にならない行為を繰り返している状態なのである。 そして、これが「ふるえ」なのである。そうして外からの脅威が去ったり、あるいは意識が適切な指示を出さない限り「ふるえ」が止まらず、場合によっては、精神と肉体が破壊されるのである。 |
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