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9、憑依(ひょうい)。


たとえば、表情の顔表面のシワやデコボコや、硬さ柔らかさ、鋭さや穏やかさ、丸みや鋭角といったもの。そしてその見え方、捉え方、感じ方、そしてまた、その印象の残り方といったものは、個人によって全く別のものにならざるを得ないのである。そうしたことが、個人の誇大妄想や錯覚、誤認や誤解の動機にもなっている。

そしてまた、このような錯覚や誤認、そして幻覚や白日夢と現実との間に厳密な区別や境界線などないのである。それぞれが、それぞれの間を行ったり来たり、出たり入ったりしているというのが実情なのである。

しかしまた、このような憑依、乗り移り、成り済まし、コピーといったものが無意識の世界なのであって、何もかもが、自分の都合と利害でもって解釈され、関連付けられ、観念化されているのである。

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2019-0101-0104