index< 日誌 au錯覚23-85偏向2 「表情の印象」p9

7、収束。


そうだとすれば、目に見える目立つ部分の印象がどうしても必要で、そして、それだけが記憶の中にずっと残り続けるのである。そしてこれが顔の中心なのであって、それはまた、観念的にも空間的にもそうなのであって、顔の中心、両側の眼なのである。

怒ったり、怯(おび)えたり、興奮したりすると、筋肉と神経が集中し緊張する。筋肉と神経がその方向と集中するところを求めて、繋がり収束して行く。顔表面の中心に向かって集中し、中に向かって閉じて行く。緊張し固まり連結している。

顔表面のシワやデコボコ、血色や血管の動き、そしてその色とツヤがそうなのである。それらが方向を求めて、そして全体として一つの表情を作り出しているのである。

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2019-0101-0104