index< 日誌 < h感じ方< 23b-100「肉体の記憶」p5 |
これは抽象化されたイメージの世界ではなく、記号化された言葉の世界でもなく、そしてまた、それが意識された自意識の世界でもないのである。だからまたそれが、イメージとして閃(ひらめ)いて浮かんで来たり、あるいはまた、それが思考として論理的に説明されることもなく、また、説明が出来るものでもないのである。 だからそれは、避けることも逃げることも出来ない不可抗力なのであって、そうした肉体自身が、肉体自身の中に持っている肉体自身の記憶なのである。 だからそれは、感覚でも、意識でも、思考でもなく、また、それによって説明の出来るものでもないのである。だからまた、それを何らかの行為でもって表現したり、それと示すことも出来ないのである。自分の中の、自分でも知らないものを表現出来ずに苦悶しているのである。 |