index< 日誌 <ai原理< 23b-20「続、歴史の必然性」p11

10、自分であり続ける。


人類と言っても、せいぜい数百万年。ホモサピエンスになってから10数万年。人種や民族に至ってはせいぜい数千数万年の歴史である。言わば、それ以前のところで、数えきれないほどの多くの民族や人種といったものが消滅し、または絶滅し、あるいは混合し、別の者に取って替わっているのである。

ただそれを数百数千年という短い期間で見ると絶滅であり、数万年という長い期間で見ると自然消滅なのである。同じことなのである。自然消滅も絶滅も同じことなのであって、要するに、それを急激な変化として見るか、長いゆっくりした変化として見るかの違いだけなのである。

絶滅にしろ、自然消滅にしても、あるいは自分から求めてそうしたにしても、要するに当事者がそれを拒絶したということなのである。当事者たる本人が変化を拒み、それを望まなかったということである。しかし、これはよく考えて見ると当然のことなのであって、そうやって自分を保存したのである。自分が自分であり続けようとしたのである。

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2019-0113-0120