index< 日誌 <ai原理< 23b-20「続、歴史の必然性」p11

7、空間的現実。


もちろん、これにはその民族の地政学的条件が深くかかわっている。このような、民族の成り立ちの条件といったものが、その民族の精神の拠り所となっているのである。民族には、それ固有の空間的現実と、そしてその歴史が必要なのである。

だからまた、その民族が、地域としての空間的現実から切り離される、あるいは追放されるというのは、その民族の破壊につながるのである。

空間的現実とは、その下で生きてきた自分たちの生活様式のことであって、自分自身の日常と習慣のことなのである。それを失うというのは、自分が自分でなくなって、自分がだれなのか分からなくなる、ということなのである。

戻る。                続く。

index< 日誌 <ai原理< 23b-20「続、歴史の必然性」p11
2019-0113-0120