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10、課題。


それが良いことか悪いことか、望みなのかどうか、といったことには全く無関心で、ただたんに自分の中の気分や情緒の中に自分を確かめ、自分を感じ、そして自分を見ているのである。

しかし、このような仕草や表情、身振り素振りといったものが、現実世界の中で限られたものであり、そしてそれが型式化されパターン化されたものである以上、自分自身の自意識といったものも、これに依存せざるを得ないのである。

そうした意味で人間は、自分を取り巻く生活パターンや現実とのかかわり方によって、その自意識が大きく制約され、限定もされている。そして、このような人間の生活様式と生活のパターンといったものが、人間の自意識を作り出しているのである。

しかしまた、そうである以上、自分の中の情緒といったものと、それら人間の行動様式といったものが合わない、といったことも当然あるのであって、そうしたことが、それぞれの個人の個性が求めるものとして課題になってくるのである。

戻る。                続く。

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2019-0121-0126