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しかし実は、もっと大事なことは、このような整理され順序付けられた記憶でもって、人間は世界を見ていて、そして接しているのであって、また、そうした目に見える現実のカタチでもって、自分を意識しているということである。 そして、このような記憶の世界、言わば仮想の世界が、自分自身の自意識の土台になっているということである。 どういうことかというと、自分自身の何気ない仕草や表情、身振り素振り、あるいはまた、自分の身体内部の、例えば吐き気や理由なき不快感や、なんとなく楽しい気分といった、そうした自分自身の無意識の身体の動きの中に、自分自身の自意識を見ているのである。あるいはまた、嫌が上にも、それに気づかされるのである。 |
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2019-0121-0126