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情緒は、それ自体では、何のことなのか自分でもわからないのである。たしかに快・不快や、気持ち良い悪いといった感じは分かるのであるが、それがいったい何のことで、自分でもその意味が不明のままなのである。そしてまた、それを知る方法もなく、現実的な対象というのが不明のままで成り立っているのである。そうした、自己完結型の自律した世界なのである。 それが、現実の自分にとってどういう意味があって、現実の対象(または相手)に対してどうすべきかなどといったことは、まったく眼中にもなく、関係のないことなのである。 しかしそれは、現実の対象への働きかけによって、始めて解決する問題なのである。つまり情緒は、現実の対象を知ることによって感情となり、そうした現実への働きかけの動機として作用しているのである。 |
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2019-0121-0126