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たとえば、小説や映画を見ていて、いつの間にか自分もその気になっていたり、他人の話に同情したり、また、その通りに自分の身体が、自分の中から自分を無視して勝手に反応して動きだすのである。自分とは関係がないのに、同情して泣いたりわめいたり叫んだりするのが、そうである。 こうしたことが、自分の中で仮想の世界を作り出しているのであって、これが自分自身の自意識の背景にもなっている。自意識の下地やキャンバスになっていて、それが嫌が上にも、ワケもわからず自分に迫ってきて、逃げることも、避けることも出来ずにいるのである。 しかしまた、だからこそ、これが自分の本来の自意識だと言えるのである。そしてこれが、自分にしかない、自分だけのものであり続けるのである。 |
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2019-0121-0126