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4、自律する肉体。


このような、自分の意志や意識とは切り離されたところにある、自分自身の内的で自律的な世界。言い換えれば、自分にしかない自分だけの世界なのである。そしてこれを私たちは自己の同一性、あるいは自分で自分を意識する「自己意識」と言っているのである。

意志や意識は、あらかじめその時代によって提供されているものであって、それは自分からすると、他人によって設定され、与えられたものに過ぎないのである。この意味では、厳密にはそれは、本来の意味では自分の意志や意識とは別のものなのである。

私たちの心を動かすキッカケとなっている、感情といったもの。泣き、笑い、怒り、おびえ、楽しみ・・・、などと言っても結局は、それは、たとえ空想や観念の世界だとしても、実はそれ以前に、自分自身の意識から切り離され自律したところの、自分自身の肉体の生理の世界なのである。そして、この方が自分にしてみれば正直なのである。

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2019-0207-0214