index< 日誌 <au錯覚< 23b-54自分にとっての現実4 「反発」p7

4、ただ一つの現実。


たとえ知らないことばかりだとしても、そうやって判断し、そしてまた、それに対する自分の態度を表明せざるを得ないし、表明しなければならないのである。そしてこれが、自分たちの行動と思考の規範であり、規格化された標準のモデルなのである。私たちは、ただこのようなマニュアルに従って生きているのである。

これに従い、またこれに従ってのみ、自分の考えや態度といったものを社会的に表現することが出来るのである。そうしてのみ、また、そうして始めて自分というのが社会的な存在たり得るのである。だれからも認めてもらえるし、居場所を与えてもくれるのである。

そして、こうしたことが自分にとっての唯一の現実であり、事実なのである。自分が自分たり得る場面になっているのである。

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2019-0207-0214