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6、クチ-a。


緊張するとき、クチは固く閉じ、アゴに力(ちから)が入り締められ、同時にコメカミの筋肉が頭部を強く圧迫し、両眼の外側が鬼のように吊り上がる。コメカミに、静脈の血管が下から上にくっきりと浮かび上がってきて、そこだけが温度が高く感じられて、何かを指し示すようなメラメラとした妖気が漂っている。

しかし、このような緊張が、何らかのハズミで一気に緩(ゆる)むと、クチは横方向に広がる。締めていたコメカミとアゴの筋肉が一気に緩むのである。顔の中心に向かっていた筋肉の緊張と集中が、一気にほぐれて、ゆるみ、外へ向かって拡がって行く。

そうしてクチは、少し広がったまま横(水平)方向に拡がって行く。これが、笑うときのクチの表情である。そして、これがまた、鼻唇溝の溝(みぞ)を深くして際立たせている。

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2019-0207-0214