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何もかもが、他のものと関連付けられ、仮想と連想、錯覚と誤解、誤認と勘違いによってムリヤリ繋ぎ合わされ、そしてそれらが全体としてバランスされた、一つの世界観といったものを作り出している。 すなわち、妄想であり、空想であり、主観であり、偏見と思い込みの世界なのである。しかしまた、もちろん、そうした主観と偏見が集積し寄せ集められて、共通化し平均化されることによって客観性となり、普遍化されてゆくのである。また、それだけが自分と「自分たち」の中で残ってゆくのである。 そして、こうしたことを私たちは、共感、共有された意識と言っているのである。観念とその意識は、このような象徴と暗示の世界なのである。そうした無意識の印象とサインが支配する世界なのである。 |