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6、自律。


最初、具体的な現実の必要から出発した生体内部の信号、あるいは感覚や神経上のサイン、また、無意識の世界での象徴といったもの。そうしたことが、現実の出来事の理由や原因から切り離されて、それ自体で意味を持つものとして抽象化されたのである。

そしてそれ自体が自律して一人歩きを始めたのである。生理の情緒の中で意識が自律して、情緒とは別の者としての自(みずか)らを自覚したのである。意識が意識を意識し始めたのである。このようにして意識は情緒から独立して、自らの自意識を獲得したのである。

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2019-0307-0313