index< 日誌 < g自己分裂< 23b-93「意識の場面」p6 |
自分の中で自分が分裂していて、自分が自分を見ている。そしてこの見ている自分とは、自分ではない自分のことであって、それは自分を意識し始めた「自意識」のことなのである。 自分の中から自分が意識されたのである。意識が自分の中で、外の現実から分離された境界線と領域を持つに至り、意識がそれ自体ですがたカタチを持つに至ったのである。 しかし、自分を意識する意識とは、自分とは別の者なのである。だからまた、それが得体が知れず、自分でもどうにもならないものであって、しかもそれが、自分の中で自分を見つめているというのが、底なしに恐ろしく、気味が悪く感じられているのである。 |