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だから、この意味で必要が自分にとっての現実を作り出している。少なくとも、これが自分にとっての現実であると信じているのである。しかしまた、そのように信じなければならない世界に生きているのである。 だから、正確に言うと、必要が現実を作り出しているのではない。「客観的な偶然と錯覚が、人間をしてそう思わせている」のである。 そして、このような偶然こそが、個人のレベルで見ると思い込みと偏見に過ぎないのであって、そしてこれを外から客観的に見ると必然性なのである。そう思うしかないように出来ている、という意味でそうなのである。あるいは、環境全体のシステムのバランスといったものが、それを強制しているのである。 |