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どういうことかと言うと、それは私たち人間の身体構造とカタチ、骨格と内臓や、そうしたいまある肉体のカタチ、その機能や役割自体が、そうした歴史の結果だということである。 すなわち、馴れと習性から始まって、それが生活のスタイルとなって、そしてそれが自然選択と生存競争によって身体のカタチを方向づけ、決定してきたのである。それが、いまでは忘れられた役割の、骨格と器官のカタチとしてだけ残っているのである。 そして、このような今は忘れられた過去の記憶の痕跡といったものが、現在を生きる私たちの肉体の動きや役割といったものを制約し、方向づけ、指向性を与え、そして規定しているということである。そしてこれは潜在的な可能性であり、それ自体がまた、現在の発展の可能性を見えないところで規制しているのである。 |