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このようにして、たとえ無意識であっても、世界というのを観念化しているのであって、そしてこれを比較分類し、類推し、一般化し、抽象化しているのである。 そうして、このように自分の中の、バラバラな偶然だけが支配する、自分でも意識されざる無意識の世界で、錯覚と連想だけで世界を観念化しているのである。しかしまた、だからこそ私たちは、他人を理解し、知り得るし、わかり合うことが出来るのである。 知るということ自体が、すでに自分と他人との区別を前提にしている。それぞれが、お互いに違うものである以上、それぞれが異なる次元の、違う原理と必然性の下に存在しているのである。 |
戻る。 続く。
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2019-0327-0329