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3、ねつ造される。


だからまた、情緒はいかようにも解釈されてしまう。言い換えると、偶然が支配する思い込みと錯覚の世界なのである。そしてまた、自分にとって都合のよい解釈というのが、差し迫った急を要する課題として、常に自分に求められているのである。

このようにして、自分にとっての情緒の理由というのがデッチ上げられ、捏造される。何でもよい、都合の良い適当なものに取り憑き、乗り移り、なりすますのである。

要は、情緒と、外の刺激といったものが別のものであるにもかかわらず、この情緒でもって、自分にとっての理由といったものを決定しているのである。だから何にでもなるし、どうにでもなるのである。

戻る。             続く。

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2019-0327-0329