index< 日誌 s設定 <  23c-19幻想の世界6 「信じる」p11

5、営み。


しかし、やはりそれは別のものなのである。それは情緒の世界が作り出した仮想と錯覚の世界なのである。そうして、情緒は何でもかんでも自分の都合に合わせて理由づけし、自分の都合に合わせて解釈して行くのである。

それは、現実世界の因果関係や、原因や理由とは別の世界なのである。それは飽くまでも情緒自体の情緒だけの都合なのである。だからまた、どんなことでも自分の情緒の都合に合わせて理由づけしてしまうのである。

そうならざるを得ず、そうする以外にないのである。そしてこれが情緒の営みなのである。このようにして自己の習性や習慣、そして行動の意味と理由が作られるのである。そしてこれが自分のアイデンティティーと自意識になっているのである。

戻る。             続く。

index< 日誌 < s設定 <  23c-19幻想の世界6 「信じる」p11
2019-0327-0329