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9、実体。


そしてこれは、法律や契約や約束以前の、その社会の無言で暗黙の合意事項なのである。マナーであり、オキテであり、自分たちが信じる戒(いまし)めなのである。そして、ここから自分たちが「信じるもの」、すなわち信仰と宗教が始まっていて、そしてまた、その政治の成り立ちと体制が規定されてくるのである。

しかしまた、その政治体制の表面上の形式がどのように変わっても、中身の実体はなかなか変わらない。変わりようがないのである。自分が自分で無くなるということがないのである。

それは政治のシステムの体制が変わったということであって、その内的な実体が変わることがない、ということなのである。表面的な形式がどのように変わっても、その中身は飽くまでも自分は自分であり続けるのである。

戻る。             続く。

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2019-0327-0329