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9、変異。


それはまた、たいていの文明に共通するのは、それ以前の文明とはどこかで断絶しているということである。また、だからそれが新たな文明として意識されているのである。環境と新たな変化した条件が、当事者が本来持っていた潜在的な可能性を、そうした予期せぬ方向へと導いたのである。

しかしその根本にあるのは、同一の遺伝的な特性に基づいているのであって、ただその方向性が環境に適応して、以前とは異なる方向へと向かったということなのである。

しかしまた、このような適応自体が、自分自身の中にある先天的な遺伝条件を基にした、後天的で現実的な変異と適応の結果なのである。また、このような遺伝の条件なしには、それは不可能なことなのである。

そして非常に長い数万年という時間の経過が、これら適応した種の肉体内部での生理的変化とともに、やがて外見的・身体的変化をもたらしているのである。新たな種、もしくは種そのものの変異として表れているのである。

続く。             続く。

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2019-0327-0329