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いままで忘れられていたことが、現実の要求から、どうしても、何としても再び出て来ざるを得なくなった場合である。現実の物理的形状はほとんど失われているのであるが、それでも、その機能だけは、すがたカタチを変えてなお現れ出てきている。 それは潜在的な可能性としてだけ残っていて、ほとんど失われかけていたものが、何かのやむを得ぬひっ迫した事情から、むりやり引っ張り出されて来ているのである。 いずれにしても、遺伝といっても現実の要求や、あるいは本人の都合や事情、条件によって大きく左右されるのであって、この場合、先天的な遺伝が優先されているのか、あるいは後天的な適応が優先されているのか、いったいどっちが主導的な動機になっているのか、判定のしようがないのである。 |
戻る。 続く。
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2019-0327-0329