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つまり、遺伝ということ自体が、何らかの初めから確定された情報ではなくて、あらかじめ変異と修正といった適応を予定して組み込まれているのである。そうならざるを得ないのである。無限の現実を有限な遺伝情報で設定するのは不可能なのである。また、この現実自体が常に変化しているのである。 従って遺伝は、このような変化の方向と範囲を定めたものに過ぎないのである。言わば、原理原則だけを定めた融通性に富んだ方向性なのであって、始めから何もかも定められ、現実的にも確定された遺伝情報ではないということである。 また、現実の自然環境と生態系の条件といったものが、常に変化している以上、それについての適応の仕方というものを、あらかじめすべて指定しておくというのは、事実上、不可能なことなのである。 |
戻る。 続く。
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2019-0327-0329