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3、違う世界。


そしてそれが、あまりに執拗に感じられるのは、それがあまりに常識からズレているためで、そんな簡単なことが解らないのかとさえ思えてくるのである。しかし、そう思うこと自体が、そう思う人間の頭の中を反映したものであって、そうした常識の世界を生きているというのを表明しているのである。

だからそうである限り、ここで僕が言っていることは理解できないのである。自分では理解していると信じているのであるが、その実、何一つ理解していないのである。理解できず、理解してはならない世界を生きている。そうすることによって自己の存在理由と立場というのが保たれているのである。

これが、ここに書かれていることを執拗で無意味に感じる者の立場であり、生きている世界であり、現実なのである。それ以外の現実を知らないのである。それを知らないからこそ、生きて行ける世界なのである。

戻る。             続く。

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2019-0327-0329