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だからまた、それが悪いことでも良いことのように見えてもくるし、そう見えなければならないし、また、そのように見えてしまうのである。自分が生きて行くためには、そうするしかないのであって、自分というのは、そうでなければならないのである。 しかし、そうであるにも関わらず、そうした世界を生きて行かねばならない。自分にはそれしかないのである。そうやって、生きてゆくしかない立場に置かれているのである。 しかし本当は、心の奥底では全く反対のことを考えている。そしてもしも、このような既存の世界で生きたくなければ、この世界を出て行くしかないのである。そうすると自分というのが、この世界で生きて行けなくなる。 |