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そしてまた同時に現実というのが、これまでとはまったく違う角度と視点から見えてくる。自分は、もはや現実の外の世界の住人なのである。「自分たち」という現実の世界を、「自分」という外の世界から見ている。 しかしまた、この時点で、「自分」はこの現実の世界で生きて行けなくなる。現実とは「自分たち」の世界なのであって、自分たちでない者を相手にしないのである。それは自分たちとは違う、何を考えているのか分からない、どこかオカシイ、怪しい人間と見なされる。こういう人間が居てもらっては困るのである。 従って、収入の道が閉ざされる。たとえ就学・就職出来てもイジメとカゲグチ、嫌がらせと後ろ指で、自分から進んで辞めて行くように仕向けられる。それでも辞めなければ、シツケと教育と称する集団暴行が付きまとう。これは、同じでない者を無くそうとする政府と教育委員会の努力の現れである。 これが「和の精神」の実体なのであって、「自分たち」というのは、自分たちでない者を排除するということである。そしてこれが、この世界のオキテであって、何よりも、何としても、これだけは守らねばならない、日本という世界の戒律なのである。 |