| index＜ 日誌 ＜ z自意識 ＜ 23c-28「続、理想世界」p9 |
| 要するに、何も考えずに「偉い人の言うことを聞いて、みんなに合わせなさい」ということである。翻訳すると、権威・権力に無条件に服従し、自分の考えなど持ってはならず、みんなと同じことをしなさいということである。 だから、これが戦時中なら「万歳突撃」と「集団自決」以外に選択枝がないことになる。そして平和時なら一家心中、子殺し、男女の心中ということになる。そして、それが何よりも尊く美しいことのように、だれもが信じて疑わない、そうした世界なのである。 要するに自立した個人というのを認めず、それどころか自立を害悪と見なしていて、人格や人権・プライバシーの概念もなく、自分の考えなど持ってはならず、自分の考え、自分の信条に従って行動してはならない、そうした集団主義の世界なのである。 |