index< 日誌 < z自意識 av表情 < 23c-33肉体の交感2 「「交感の錯覚」」p5 |
といっても、実際には何もかもが主観と思い込みだけの錯覚に過ぎないのである。そしてこのような錯覚の合意とその全体を、私たちは常識と言っているのである。だからまた、常識というのは、時代や地域によって著しく異なるものとなっているのである。時代とは、その現実のことであって、現実が異なれば自分もまた異国人でしかないのである。 しかしまた、本当のことを言うと、人間が知ることの出来るすべてが、実は錯覚でしかないということである。人間は自分との関係でのみ世界を知ることが出来るのであって、この世界そのものは、もともと人間とは別のものであって、ということは、人間の都合に合わせた錯覚でしか世界を知り得ないということなのである。 |
戻る。 続く。
index< 日誌 < z自意識 av表情 < 23c-33肉体の交感2 「交感の錯覚」p5
2019-0402-0404