index< 日誌 < p変異 <  23c-45「続、変異の方向」p9

4、曖昧な境界。


種そのものと、これを取り巻く環境といったものが、それ自体が必然性なのであって、種をして、そうした方向へと誘導してゆくのである。しかし、そうだとすれば、同じ種としての人間が、この同じ地球上で生きている以上、文化や生存のための生活の様式といったものは、ある程度、似通ったものにならざるを得ない。

そうした意味で、それは直接的な「伝播」とは、まったく区別して考えなければならない。しかしまた、そうは言っても、やはりこの伝播と内的必然性との境界は曖昧であると言わざるを得ない。 

たとえそれが「伝播」であるとしても、それを受け入れる当事者の意志と能力が無ければ、それは不可能なことなのである。むしろ、そのどちらが主導的で支配的であるかによって、その見え方と考え方が違ってくるということである。

戻る。             続く。

index< 日誌 < p変異 <  23c-45「続、変異の方向」p9

2019-0404-0416