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それは地球という制限された物的条件と、人類という種の歴史的必然性がもたらしたものなのである。それは言い換えると、どの文明も外見上、よく似たピラミッド状のカーストを構成しているということである。それはまたそれで、同一の原理と必然性の下に成り立っているということを暗示しているのである。 これは、例えるならば、アメリカ大陸とユーラシア大陸、そしてオーストラリアやガラパゴス島などの生物の種を比較したときに、それらがほぼ隔離された世界であったにも関わらず、その生態系という、全体としてのシステムから見たときに、きわめて似通った生態系としてのシステムと形成しているのは、明白なのである。 それぞれの種を、個別的に見るとかなり違うことがあるけれども、それら種同士の間の関係性、食物連鎖の全体として見た場合、その生態系のシステムが極めて似ているということなのである。 |