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6、多少の違い。


あるいはまた、これを永い歴史的な期間でもって考察して見ると、もともとそれらが同一の種であることから、その素質というのが似通(にかよ)っていて、このような共通の素地の中から、創造されるべくして創造されたものと考えることが出来るのである。歴史的必然性という意味でそうなのである。

たとえば火の使用、死者に対する祭儀、住居の製作・・・といったものがそれである。これは歴史の必然であって、どの民族や人種にも見られるものである。

ただその例えば、土器や石器といったものの素材が場所によって多少異なるために、また、気候や地理的条件に伴う生活様式の違いによって、その使用方法と用途に多少の違いが見られる、ということなのである。

戻る。             続く。

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2019-0404-0416