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人間は、自分でもどうにもならないことについて悩んだりしないのである。だからまた、悩んだりしないで済むところに自分の身を置こうとするのである。宗教がそうである。理性もそうである。 戦時中の隣組みという監視組織もそうであるし、中世の身分制度がそうである。かつての共産主義と全体主義国家もそうである。そうやって自分から進んで、悩まずに済むように生きようとするのである。 これを搾取とかドレイ制度という人もいるけれども、それはそこに住む大多数の人々が、それを望んだからこそ成り立ち得たのであり、またそれがずっと続いてこれたのである。また、そうして秩序と平和を達成してこれたのである。 |
戻る。 続く。
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2019-0406-0408