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3、痕跡。


このような人間の存在のカタチ。肉体の生存と生活のカタチ、意識と思考、そして表情や仕草、習慣とオキテ、総じて人間関係といったものの目に見える現実のカタチといったもの。

それは可能性としての自己が、現実の世界の中ですがたを表わしたのである。そしてこの潜在的な可能性というのが非常に多様であるにも係わらず、忘れられて行く。しかしまた、そうした失われた可能性といったもののカケラと痕跡から、私たちは自分を再発見し、発掘し、再生して行くことが出来るのである。

そうして人間は、新たな異質な自分というのを発見することになる。しかし、これはもともと自分の中にあったものなのである。それが何かしらのカタチを変えて表面に現れて出てきているのである。可能性に過ぎなかったものが、衝動や「ひらめき」となって表面に浮かび上がってきているのである。

戻る。             続く。

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2019-0408-0411