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このようない意味で、見える現実の世界というのは、私たちにとって、まさにサインと象徴の世界であると言える。 現実の世界といったものが、その具体的な現実の目的と理由から切断されて、それだけでもってサインや象徴に変換されて、自分の頭の中を支配しているのである。そうした自己完結した観念の世界を作り上げたのである。 しかしまた、そうしてのみ、現実というのが自分にとって意識された現実として見えてきたのである。本来の、それが持っていた目的や理由とは別の、抽象化され一般化された、そして誰に対しても共有されるサインとして、自分の中に入ってくることが出来たのである。 |
戻る。 続く。
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2019-0408-0411