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5、自意識の一部分。


情緒の作用といったものが、具体的な現実とは直接にかかわることのない、自律した生理の作用であるがゆえに、誤解や錯覚となって、他の似たような心情の、全く関係のない出来事に対しても、そのまま適用される。

そして、それでもって自分でも信じるし、納得もするのである。そして、これがまた、自分の自意識の一部分にもなっているのである。また、形式的で外面的な、ステータスやポリシーの表現方法にもなっているのである。

そしてこのような情緒の根源にあるのは、むしろ自分自身を制約し規制する、自分自身の感覚の感じ方や、肉体内部の生理の作用から導かれてきたものである。そして、これはこれでまた、自分の意思や思考とは別の世界なのである。

戻る。             続く。

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2019-0411-0417