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あるいはまた、音以外の、自身の激しい肉体の動きでもって、それを表現することもある。そしてこれを何かしらの合図や、コミュニケーションの手段にしているのである。そうして、自身の情緒的な不安定を、これによって発散させて緩和しているのである。 人間の場合、太鼓や笛などの楽器によって、そうした自分の中にある得体の知れない感情の動きを表現することがある。それは言葉以前の感情の直接的な表現であり、そうした純粋な感覚の世界である。 肉体の中の、呼吸や血流の変化といったものが情緒を生み出し、そしてまた情緒自身が、そうした自身の肉体の変化を通して、自らを表現しようとしているのである。 相手に対するのと同じく自分に対しても、それを求めていて、そうして自分に納得しているのである。そして、それが自身の肉体の表情や、肉体内部からの血流や呼吸の変動として現れているのである。 |